お願い上手になると、仕事も順調にまわすことが出来る。
私は常々、そんな事を考えています。

組織に属している社会人でしたら、一人で多くの仕事を抱え込むより、適切に分担させたほうが効率よくまわることもあるでしょう。
サービス業なら、お客さん相手に頼み込むことで、より多くの商品が売れるかもしれません。

仕事ができる人は、コミュニケーション能力が高い。
それはいろいろな場でよく聞く言葉ですが、お願いする力というのも、このコミュニケーション能力の1つではないでしょうか。

かの有名な武将、豊臣秀吉を例にあげさせてください。
彼が人誑しの天才として知られていることを、皆様もご存知でしょうか。

秀吉公は貧しい農民な息子。
決して恵まれた環境のもと生まれた人間ではありませんでしたが、それでも天下人にまでのぼり詰めることが出来たのは、その才能の影響だと考えられます。

秀吉公がすごいのは、人の心を動かす能力に長けたところです。
すんなり人の心に入り込み、それをより良い方向へと導く。

時には巧みな言葉を放ち、時には必要なお金を惜しみなく使う。
話術だけでなく然るべきタイミングや判断力も持ちあわせているわけですから、上司や部下だけでなく、敵の心まで動かしてしまったという彼の偉業にも納得です。

仕事で行き詰まることは、誰にだってあります。もちろん、私にもあります。
よければそんなとき、今話したお願いする力が欠けていないか、確認してみて下さい。

もしかしたら、この力がいい方向に働き望む結果を導いてくれることも、あるかもしれません。