「既成概念を破る」ということ
朝礼ネタ575 2021/01/01 経営
歴史が好きで、歴史小説も含めたくさん読んでいます。よく「歴史から学ぶ」ということが言われていますが、今日はひとつ面白いお話をさせていただきます。
歴史上のあるひとつの事象を取り上げるのではないのですが、昔、堺屋太一氏と元週刊プロレス編集長の対談で面白いお話をされていました。
「プロレスはルールを破ることで成長してきた。アレキサンダー大王以来。歴史上の戦争の名人、戦術の大家といわれる人はみなルール違反者だったといわれています。たとえば一騎打ちがルールだったときに大勢で弓を射るとか、堂々の陣をはって艦隊決戦をするのが常識だった時に、潜水艦でボカンとやるとか、全部その当時のルール違反者です。義経も屋島の戦いで船頭を撃つのはルール違反とされていたのに、どんどん射落として平家に勝つ。織田信長が浅井長政の小谷城を攻め時も力攻めではなく二年も三年も兵糧攻めしておとした。平家の公家たちも浅井長政も負けた方は『うーむ、卑怯者め』といって死んじゃったわけです。」
みなさん、どう思われますか?
なにもルール違反を奨励しているわけではありません。ビジネスをしていく上で競合企業と市場で競争していくとき、よく「業界で同様のやり方をしている、業界のルールに従う」という発言を聞くことがありますが、はたしてそれで競争に打ち勝つことができますか? コンプライアンスにからむ業界ルールを破るということではなく、従来の競争の視点を変える、ということです。
今やっているやり方を否定して、そこから新しいやり方を見つけられたら、ビジネスの新しい飛躍の可能性がある、ということです。
「見方を変える」ということはよく言われることですが、歴史を見ても勝者は他者とは違うことで勝ってきた、ということです。