自分を守ったり、相手を傷つけたりする道具や武器になるかもしれない会話の言葉
朝礼ネタ5694 2023/12/29 コミュニケーションマナー本来、もっと楽しく気楽なはずの会話の言葉が、いつの間にか自分を守ったり、相手を傷つけたりする道具や武器になっているかもしれません。勝ち負けを感じてしまうようなちょっとした会話があるかもしれません。
SNSなどによって、近頃は相手の顔もわからないのが当たり前のような状態で、会話が存在します。
言葉のやり取りには、相手より自分の優位を示すための言動“マウンティング”の道具として使っている、何の根拠もない武器のように尖った言葉が溢れているような気がします。一方、気持ちが温かくなるようなやり取りもあります。
ほんのちょっとした言葉のやり取りが、戦いや勝ち負けになってしまっているような好戦的な人を見ると、「嫌だな」と思うと同時に、どこか気の毒な気持ちになってしまいます。
相手より上のポジションに立ち、自分の優位性をアピールしマウントを取ろうとする人、相手の誤りを指摘して話の腰を折り、揚げ足を取る人などは、会話の主導権を握りたいのでしょう。
しかし、自分のことで頭がいっぱいの、このような醜い人はほぼ人の話を聞いておらず、聞いているふりをしています。聞いているふりをしながら、話が終わるのを待っているようでは、会話のキャッチボールではなく、ただ剛速球を一方的に投げつけているだけになってしまいます。
本来、もっと何気なく気楽な会話は、相手の会話ジャッチなどせず、ただ聞いたり、聞いてほしいことを話したり、明確な結論や答えを出さなければいけないわけではありません。たわいもないやり取りでいいはずの会話に、もちろん勝ち負けなどありません。
マウンティングの道具になってしまい、武器になった言葉では会話ができないうえ、傷ついたり、傷つけてしまったりすることを恐れ、言いたいことも言えなくなるでしょう。
SNSの普及によって、言いたいことを自由に言える場ができた事実があっても、会話や言葉の勝ち負けに囚われ、本当に言いたいことが見えなくなっている人が多いかもしれません。武器のような言葉の奥に隠れている気持ちに、向き合っている人は少ないでしょう。
自分から逃げず、正面から向き合える人が増えると、もっと気楽で楽しい会話になるでしょう。