土用の丑の日と販売店の創意工夫
朝礼ネタ562 2021/01/01 7月経営風物詩・季節行事7月には土用の丑の日という日があり、うなぎを食べて夏バテを防止しようという習慣があります。
実はこの丑の日は毎年日にちや曜日は決まっていません。
うなぎを扱う水産業会や、量販店業界などでは、7月は丑の日が遅ければ遅いほど売上げが上がるそうです。
つまり7月1日が丑の日だと最悪で、7月31日が丑の日だと最高だと言うのです。
丑の日はうなぎを食べる日ですが、7月は販売側にとってはうなぎを売る月なのです。
それも丑の日までで、丑の日が終わると売れなくなるそうです。
これは日本の食習慣と販売する側が上手くかみ合った販売計画のようなものです。
お客さんの心理は丑の日が近づくとその店のうなぎはどんなうなぎを売っているのか、事前に見定めるそうです。
試しに買ったりする人もいるようです。
そしてその流れで本番の丑の日に売れるそうです。
丑の日だけ販売しても売れないそうです。
つまり、丑の日と言う最大の晴れ舞台のために事前に準備してお客さんに見せてピークに持っていくそうです。
この手法は量販店では日常的に使われているそうで、父の日にむけて和牛を1ヶ月前から販売するとか、お盆に向けて、寿司の盛り合わせや、刺身の盛り合わせを数日前から販売するとかです。
晴れの日に向けて周到に準備されていることがわかります。
このようなことは別に量販店以外でも探せばあると思います。
こういう例を参考にして、販売チャンスを見つけ出し周到に準備することが、本当の仕事だと思います。
私もどんな小さなことでも良いので、見つけ出したいと思います。