昭和の偉大な経営者である松下幸之助さんの言葉の中に、素直な心と言うものがあります。子供たちが嘘をつかない直になりましょうと言う意味ではなく、ここにはすべての物事に向かい合う際の心構えのようなものがあります。

様々な困難を乗り越えて1代で世界に名だたる大企業に育てた松下幸之助さんの中で物事に向き合う際の心構えとして重要なのは、偏見を持たず、本質を見極めるようにしようと言うことです。これを素直な心と呼び変えて、自分自身に言い聞かせる形ですべての物事に取り組んできました。　

実際に、皆さんが課題や人と接する際に、偏見や思い込みで取り組んでいる事は無いでしょうか。松下幸之助さんのこの素直な心の原点に立ち返ることができれば、本質を見極めることができるので、大きな間違いを起こすことが少なくなると思います。

人間、誰もが私心を持って行動しがちですが、このようにして、自分自身をフラットに考えることができれば、間違いなく誤った判断は減ることになるでしょう。

もちろん、ビジネスマンとして優れた判断が出来るようになると断言できるわけではありません。しかしながら、根本的にコンプライアンスの問題に触れるような判断は間違いなく減ってくるのではないでしょうか。これからは、皆さんも物事に向かい合う際に、今自分は素直な心で向き合っているのだろうかと言うことを少し考えた上でぜひ取り組んでみてください。

場合によっては判断が変わってくることもあるかもしれません。自分自身の思い込み等を取り除くことができれば非常に効果があったと言えるのではないでしょうか。