4月7日は労務管理の日-取締役を管理する監査役
朝礼ネタ5402 2022/04/07 4月今日は何の日?4月7日は「労務管理の日」になっています。
1947年(昭和22年)の4月7日に「労働基準法」が公布されたことに因んで、記念日に定められます。
労務管理は一般的に人事部や総務部が担っていますが、業務内容は以下のように多岐にわたっています。
・労働条件や企業内ルールの管理及び変更
・労働時間や勤怠の管理
・福利厚生の徹底
・労働環境の改善など
ところで、労務管理は従業員の労働に対する管理ですが、取締役の業務内容を管理する人がおり、それが「監査役」です。
監査役の役割を認識している人はあまりいませんが、監査役の任務は「取締役の職務執行に対する監査」であり、主な業務には「業務監査」と「会計監査」があります。
業務監査とは、取締役の職務執行が法令や定款に違反していないかをチェックすることです。
一方、会計監査では、決算書類などの会計内容をチェックします。
仮に、取締役の行為が法令や定款に違反していた場合はそれを阻止し、是正させなければなりません。それを可能にするため、監査役には様々な権限が与えられています。
例えば、以下の行為などが認められています。
・取締役や従業員に事業内容を報告させる。
・取締役会に報告する。
・取締役の違反行為に対し訴訟を起こす。
また、監査役は職務遂行のため、以下のことなどを行わなければなりません。
・重要会議への出席や、決裁書類の閲覧など、会社の業務内容や財産状況の調査
・法令への違反行為や、違反の恐れのある行為があれば、当該取締役へ差止めを請求
・取締役に違反行為があった場合は、防止を図るための締役会の招集
監査役は社内のレフェリーであり、唯一の職務がコンプライアンスの徹底です。