3月5日は安藤百福の日-カップヌードルが普及した軌跡
朝礼ネタ5369 2022/03/05 3月今日は何の日?3月5日は、あのチキンラーメンやカップヌードルの開発者として世界中に知られている安藤百福の誕生日のため、日清食品が同日を「安藤百福の日」と制定しました。
安藤は戦後の食糧難の際に、「食」こそが何よりも大事だと考え、自宅の裏庭の小屋で「お湯さえあれば、どこでもすぐに食べられるラーメン」の開発に着手します。
ついに1958年(昭和33年)、「チキンラーメン」の発売にこぎつけます。そして、チキンラーメンの売り込みで外国に行った際、チキンラーメンを小さく割って紙コップに入れ、お湯を注いでフォークで食べている光景を目にします。
そこで、安藤はどんぶりも箸も無い、また麺をすするという食習慣も無い外国へ即席麺を売るには、カップとフォークでなくてはならないと気付きます。そしてできたのが、「カップヌードル」です。
ちなみに、カップヌードルが爆発的に普及するきっかけとなったのが、あの1972年(昭和47年)の「あさま山荘事件」です。あさま山荘の外で待機している機動隊員が寒さの中、カップヌードルを食べている姿がテレビで何度も映されます。この映像をきっかけとして、カップ麺の文化が世界に広がります。
飽くなき探求心の塊である安藤百福の残した言葉の中に以下があります。
『研究や発明は立派な設備がなくてもできる。ベンチャーは創造力だ。』
とかく、新しい物やサービスを作れないと、設備や情報量のせいにしがちです。しかし、それはできないことに対する言い訳でしかないことに気付くべきです。
必要なのは、顧客のためにもっと良い物を作りたい、もっと良いサービスを提供したいという向上心であり、それが開発の原動力になります。