お米にまつわる 有名なことわざ
朝礼ネタ5194 2022/10/29 ビジネス故事ことわざ教育今日はそのお米にまつわることわざを一つ紹介したいと思います。
実るほど 首を垂れる 稲穂かな(みのるほど こうべをたれる いなほかな)
このことわざをご存じでしょうか。
このことわざは、一代で世界的な大企業へと成長させたパナソニックの松下幸之助氏も座右の銘としていたことわざです。
意味としては、立派な人ほど頭を下げる謙虚な姿勢であるということです。
稲は実るほど、その実の重みで頭の部分が下がってきます。その稲穂を人間にたとえているといわれています。
みなさんは稲を見たことがありますか。
まだ田んぼへ植えたばかりの若い緑色の稲は、太陽のある天へとまっすぐに向かって伸びていきます。これは、人も若いころはまっすぐと志を持って成長していく姿に似ています。
そして、雨や風、夏の暑さなどの悪天候にも負けずに成長し続け、実をつけるころになると成熟した美しい黄金色となり、実の詰まった頭の部分を自然に下げていきます。
この自然に頭が下がっている様子を、人も成長し成熟すると謙虚な姿勢になるとなぞらえています。
なぜなら、黄金色に染まった稲穂に成長しても、中身のない稲穂は実がない、重みがないため頭を下げることができないのです。人も同様、偉くなっても人格のない人は頭を下げられない、謙虚になれないからです。
さて、私の解釈は、成長した時ほど謙虚な姿勢が必要だという意味でとらえています。
秋になるとこのことわざを思い出し、今の自分はどうだろうかと自分自身を振り返えるようにしています。
みなさんにもこのことわざを思い出しながら、稲穂をてみてほしいと思います。