超スゴイ戦艦大和から学ぶこと
朝礼ネタ5178 2022/10/13 社会・経済身近な法則戦艦大和て知ってますか? 宇宙戦艦ヤマトではなく、戦前の大日本帝国海軍の戦艦大和です。
この軍艦がなぜそんなにスゴイかというと、当時世界に二つとない巨大戦艦だったからです。
極東の小国日本が何のためにそんだバカデカイ軍艦を造ったのか。
それは国力が日本の何倍もあるアメリカの、太平洋艦隊と互角以上に戦える海軍を目指したからです。
日露戦争で大国ロシアのバルチック艦隊に完勝した日本海軍は、
次の仮想敵国アメリカ海軍との戦いでも、同じ戦法で戦うことにしました。
それは日本まではるばる遠征してくる敵を、日本近海の艦隊決戦で打ち破る作戦です。
生産力に勝る米国に対抗するには、敵艦の射程距離外から撃っても、
味方の砲弾が敵艦に命中するほどデカい大砲を積んだ巨大戦艦が必要だと考えたわけです。
これを大艦巨砲主義といいます。
しかし戦争中に戦艦大和は、敵艦を撃沈したとか敵要塞を破壊したとかいう戦果は皆無のまま、
沖縄沖でアメリカ航空機に撃沈されてしまいました。
結局、あの戦争で海軍の主力兵器となったのは戦艦ではなくて、飛行機とそれを運ぶ航空母艦だったのです。
大艦巨砲主義を主張した日本海軍のエライさん方は、
日露戦争・日本海海戦の艦隊決戦大勝利が余りに素晴らしかったため、
これこそ海軍の理想的な戦い方だと思い込み過ぎて、世界の情勢変化を見誤っていたのです。
これって、会社経営においても、社員の仕事においてもありがちなことではありませんか?
私たちを取り囲む環境は、常に流動し変化し進んでいること忘れないようしましょう。