「自己責任」という便利な言葉
朝礼ネタ5173 2022/10/08 社会・経済心理・メンタル「自己責任」という言葉を使えば何でも相手に対して責任転嫁できるので、この言葉は権力を持っている人間にとって非常に使い勝手のいい言葉です。この言葉を言う人は「最終的には、自己判断のもと自己責任でお願いします」と言っておけば何でも許されるとでも思っているのでしょうか。
訳アリ商品といえども、不具合の箇所は一応は明記されています。ただ、それ以外に不具合の箇所があったとしても、それについても責任を取りませんというのがいわゆるジャンク品というものであって、その商品に関しては何があってもお店は責任を取りませんという姿勢です。
骨とう品などというのは、本物なのか偽物なのかがわからない商品というものがあります。もちろん、そのようなものでも鑑定書がついている場合もありますが、どんな著名な鑑定士であってもすべての真贋を見抜く力はありませんから、そのような意味で骨とう品というものは自己責任で購入するものの一つですね。
少々話がずれてしまいましたが、このあたりで本題に戻りましょう。
会社で、上のものが下の者に命令をし、それによって何か不都合が生じたときにその責任は実行者であり、命令者の責任はないとする自己責任という考えは恐ろしい考えです。この考えに基づくと、常に割を食うのは下のものであって、上の者は何も痛まないのです。
こんな理不尽なことがあっていいのでしょうか。私は何でもかんでも自己責任というのはおかしいと思います。
やはり、何かあったときには組織のトップが全責任を被るべきだと思います。