「アンチコメント」という言い方
朝礼ネタ5125 2022/07/26 心理・メンタル多くの高校生はたった一冊さえも完ぺきにこなせた問題集がないまま大学に入学してきます。つまり、大学入試はこれくらいちょろいのです。ちょろいという言い方がいけないのならば大学入試とははっきり言って薄い知識の詰込みでも合格できるのです。
では、なぜ受験生は一冊さえも問題集を完璧にしないで、次々に新しい問題集をやってしまうのでしょうか。それは、一冊の問題集を繰り返しやるよりも新しい問題集をやったほうが問題を解くモチベーションが上がるからなのです。
しかし、いくらモチベーションが上がったとしても、初めの一冊でできなかった問題は二冊目の問題集で類似問題が出ても多くの場合もまた間違ってしまします。つまり、これでは効率のいい勉強法ではなく単にモチベーションを高めて長時間勉強したというだけなのです。
これと同じように会社で仕事をしていてもミスというか誤りは同じような誤り方をするものです。つまり、人は自分の根本的ミスを自分では気づきにくい生き物なので、その間違えやすいポイントは人に指摘してもらったほうが早いのです。
ですから、社会人になって人から何かを注意されたときには、その注意された内容を個別にメモをし、後で見直すと今まで気づくことがなかったミスの根本的な根っこの部分が見つかるかもしれないので、誰かからの苦情は「アンチコメント」などと言って聞き耳を持たないのではなく、それを素直に聞き入れる耳を持つべきだと思います。