異世界転生物の流行を考えてみる
朝礼ネタ5103 2022/07/04 社会・経済ビジネスアニメや小説、漫画などでやたらと異世界転生ものが流行っているらしいのです。この異世界転生ものとは、今いる世界から異世界に転生して新しく人生をやり直すというものです。しかも、異世界に転生した時には現在の記憶も持ち合わせ、現在よりも好条件でスタートできるといういわばチート系の作品のようなのです。
このような作品が流行るということは、今の日本ではこれらの作品を支持している層というのは現在の状況に不満はあるけれど、しかし、その状況を打破するためには自分の人生をかけて挑むという気概がないものが増えてしまったために、このような創作物に逃げているのではないかと私は思うのです。
もっと言えば、彼らは自分なりには努力もしたけれど、自分の状況がいっこうに良くならないので、物語に逃げることで現実を回避するしか生きるすべがなくなってしまっているともとることができます。なぜならば、彼らは彼らよりも恵まれた人たちが順風満帆に楽しんでいることをインターネットの世界で簡単に見ることができ、そして自分の今の状況と比べると生きているのがつらくなるくらい現実世界で打ちひしがれているのだと思います。
私は、現代のインターネットの発達により今までは想像の中でしか見ることのできなかった本当のリア充の生活が大多数の非リア充の目に入り、彼らの生活と比較され、彼らの嫉妬によりこのような異世界転生ものが本当に大きな市民権を手に入れつつあるのだと思います。
ですから、これからは、そのような人たちの欲望や嫉妬を解消する商品が売れる商品となるのだと感じるのです。