小さなミスがやがて大きなミスを生む
朝礼ネタ5069 2022/05/30 心理・メンタル安全仕事にかかる前に常に頭に入れておきたい法則があります。それは、ハインリッヒの法則というものです。
ハインリッヒの法則とは1回の重大なミスの元にはそれよりも小さなミスが30回積み重なってできており、さらにその背景にはミスとまでは言えない程度の、ヒヤッとしたりはっとしたりする出来事があるという法則です。
つまり、小さなミスを積み重ねてゆくと大きなミスをいずれしてしまうようになるということです。逆の言い方をすれば、ミスとは言えないような小さな失敗と真摯に向き合い、それらに真剣に対策を立ててゆくことが、将来の重大ミスの予防につながります。
もし皆さんが重大なミスを犯したことがあるのであれば、それを思い出し、それまでに小さなミスが積み重ねられていなかったかを確認してみてください。そして、それらにきちんと向き合っていたかどうか、再度確認してください。
「このくらいのミスなら」とか「ミスしそうだったけど運よく回避できてラッキー」などという考えは、このハインリッヒの法則で言うところの300を積み重ねることになります。逆に、わずかなミスに対して「なぜそのようなミスが起こったのか」を分析し、そのミスとは言えないような出来事が「二度と起こらないように」対策を立てられている人は、きっと将来の大きなミスを防ぐことができるでしょう。
ミスを恐れていれば新しい仕事にチャレンジすることに恐怖を伴います。そしてパフォーマンスも落ちてしまいます。私も新しい仕事をするとき、失敗しないか不安でした。しかし、ハインリッヒの法則をつかい、ごくわずかなミスを見逃さず、しっかり対応していたので、新しい仕事にチャレンジすることも首尾よくできるようになりました。
小さなミスは大きなミスを防ぐ宝物と思って、しっかり小さなミスに向き合ってください。