天才スティーブ・ジョブズのプレゼンテーション術
朝礼ネタ5037 2022/04/28 ビジネスコミュニケーションスティーブ・ジョブズさんといえば、言わずと知れたAppleの元会長です。彼はその経営手腕もさることながら、 iPhoneのプレスリリースの会見の場では、世界中の人々を興奮させるような見事なプレゼンテーションを披露します。今回はそんな彼のプレゼンテーションの極意についてまとめてある『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン〜人々を惹きつける18の法則〜』という書籍からいくつかご紹介しようと思います。
まず第一に、彼がプレゼンテーションで気をつけていることは『専門用語をあまり使わない』ことだそうです。精密機器の塊であるスマートフォンの説明を専門用語をできるだけ使わないというのは、普通に考えると無理難題に聞こえます。しかし彼は、聴衆のイメージを掻き立てるような表現、例えば「我々が望んでいるのは、どんなケータイより賢く、超簡単に使えるもの」や、タッチペンやマウスではなく指により操作できることを表現したときは「魔法のように機能する」という表現を使ったりなど。聞いている人がワクワクするような表現を多用します。
第二に、『パワーポイントはメモ程度もしくは画像のみにしている』ことです。あらゆるプレゼンテーションに用いられるパワーポイントですが、一枚のスライドに情報を詰め込んでしまうと、結局何が大事か伝わらないことが大半だと彼は言っています。そこで、一枚のスライドには箇条書きにした要点をいくつか、もしくはイメージ画像などを載せるだけに留めておく方がいいそうです。その要点をもとに、あとは自分のスピーチで肉付けしていく。そのやり方もあってか、彼はプレゼンテーション中のほとんどを、観客席の方を向いて四方八方のお客さんの顔を見ながらプレゼンをしています。
最後に、喋るテーマについて短い『タイトル』をつけることが重要と彼は話します。要は、今から話すことに対して興味を持ってもらうということと、何についての話なのかの結論を先に述べてしまう、という二つの理由からであると私は考えています。
私は職業柄、お客さんに対して説明をする機会がものすごく多いのですが、その際にこれらのことを意識して話すと、相手のリアクションが面白いように良くなることを実感しています。長々話す前に先に結論を述べ、できるだけ専門用語を出さずに日常生活の中にあるもので表現してイメージを沸かせやすくする。ここを意識するだけで伝わり方が3割増しになると実感しました。
プレゼンテーションだけに限らず、友人や職場の同僚・上司・後輩など、人と会話する全てのシチュエーションで使える部分なので、今後もこれらを意識してコミュニケーションを取っていきたいと思います。
もっと詳しい内容を知りたい方は、冒頭に記載した書籍を手に取ってみてください。