先入観をなくしたセールスで契約に
朝礼ネタ4992 2022/03/13 商品・サービスビジネス「営業」ときくと、皆さんどんなイメージがありますか?
「お客様に商品を案内・提案する」という場面は、業界問わず様々な場所で行われます。
これはとある歯科医院での話です。
その歯科医院では、歯のかぶせ物の治療をする際、患者様にカウンセリングをしています。
保険治療か、自費治療か、どちらを選択するのか。
自費治療なら、A・B・Cどの種類の詰め物にするのか、情報提供をするのです。
それぞれの詰め物のメリットデメリットや、治療をする患者様の口腔内の状況を伝えます。
その際カウンセラーは、担当歯科医師から事前に、患者様の「治療歴」や、「虫歯になりやすいかどうか等口腔内の特徴」、
「今までの治療では保険治療か自費治療か、どちらを選択するかの傾向」等を聞いています。
とある患者様は、保険治療ばかり選ぶ方でした。
事前に担当歯科医師からも「今回も保険だと思うけど」と言われていました。
しかし、詰め物の治療の際にカウンセリングをすると、なんと自費を選択されたのです。
そのカウンセラーは、何を話したのか?
特別なセールストークがあったのか?
不思議ですよね。
そのカウンセラーは、ただ、「情報提供」をしただけでした。
詰め物の種類・特徴について、患者様の状態について伝えただけです。
何度も治療をしたことがある人でも、提案がどこまで届いているのか。
どのように受け取られているのか。
相手の考えは常に同じとは限りません。
「今までは、専業主婦であまりお金をかけられなかったけど、働きだしたから自由に使えるお金が増えた。だから、自費にしてみよう」となるかもしれません。
そもそも今までカウンセリングを、「はいはい」とほぼスルーしていたけど、歯医者に通うにつれて健康意識が上がり、「今回はちゃんときいてみるか」となって、質の良い詰め物を選択されることもあるでしょう。
「この人はいつも保険治療だから」と先入観で判断して、もしカウンセリングをしていなかったら、自費治療を選択されることは、まずありません。
また、カウンセリングをしていても、「保険だよな」と思って、自費の内容を省いていたら、保険治療を選択されたかもしれません。
「どんな人にも、どんな時でも、等しく情報提供をすること」
「先入観を持って接しないことの大切さ」を意識して、今後も仕事の質を更に上げていきます。