人の作り出した逆境を人が乗り越えられないわけがない
朝礼ネタ4973 2022/02/27 名言・格言『順逆は人自ら造る境遇なり』
この言葉は、実業家で、生涯を通じて500社もの企業の育成に携わったとされる、渋沢栄一さんのものです。
難しい言い回しですが、簡単に言えば「逆境も、その反対の順境という状態も、天から与えられたわけではなく自身の努力や心掛けによって作り出されるものである」ということになります。
また、渋沢栄一さんは、逆境には種類があるとも言われています。
「自然的逆境」と「人為的逆境」がそれです。
「自然的逆境」というのは「人の力が及ばない逆境」という意味で、例えば自然災害や時勢、社会の変化といった抗うことのできない逆境です。
「人為的逆境」とは、自ら招いた逆境という意味で、自身が反省し改善しようとすれば、乗り越えることのできる逆境です。
仕事がうまくいかないとき、そのうまくいかない理由や原因はなにかを考えるときに、いま言った渋沢栄一さんの言葉がヒントになると思います。
大抵の仕事がうまくいかない理由というのは「人為的逆境」であると思います。
というより「人為的逆境」でなければ、仕事をする意味がありません。
逆境を作り出すのも、順境を作り出すのも、結局は自分自身でしかない。
うまくいかないとき、その原因を自分以外に求めることなく、自身の問題として考える。
うまくいっているとき、その要因は自分が事をうまく運ぶように努力し実践した結果だと考える。
順境のときに、うまくいかせるには、逆境を乗り越えるのと同じだけの努力が必要なのだと、自分に言い聞かせ、自分の果たすべき責務を確実に果たしていくこと。それが、仕事に向かっていくときに必要な心構えであると自身に言い聞かせ、本日も職務に励みたいと思います。