良い言葉が良い人生を招きます
朝礼ネタ4962 2022/02/16 心理・メンタル自己啓発平安時代の古今和歌集の序文に、
「人の心を種として、よろずのコトノハとぞなりける」とあります。
直訳すれば、人の心という種が発芽して様々な言葉が茂る、ということでしょうか。
心からいろいろな言葉が発せられることを、
一粒の種が発芽して幹から枝を伸ばし、
その先に葉をたくさん茂らせる様子を見事に表現していると思います。
だから言葉に葉という漢字が使われている、のかどうかは知りませんが・・。
ところでヒンズー教では
「言葉が変われば心が変わる。心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。」
との教えがあり、人の心と言葉は思った以上に密接な関わりがあるようです。
それは科学的にも実証されており、フロリダ効果というのだそうです。
先ず若者の複数グループに、適当な五つ単語から四つを選んで文章を作らせるのですが、
一つのグループだけに、
フロリダ(フロリダは年金暮らしの年寄りの街)・忘れっぽい・シワ・ハゲ・白髪など、
高齢者を連想させる単語を与えます。
その後、次の実験と称して場所を徒歩で移動させます。
その時、内緒でそれぞれの移動時間を計測すると、
高齢者関連の単語を与えられたグループは、
他のグループより徒歩速度が遅いという結果が出たといいます。
つまり文章作成の過程で、
言葉の連想から生まれた彼らの中の高齢者イメージが、
彼らの行動にも影響したということです。
言葉は心から生まれ、そして心は言葉によって作られる、
ということなのでしょう。
「だっるゥ」とか「やってられっかよ」とか「エ~ッ、たまらんわ」とかは、
聞き苦しいだけのものではないようです。
積もり積もって人生の善し悪しに関わってくるかもしれません。
言葉使いに気を付けましょう。