世の中では成果主義をとる会社が増えていますが、実は成功を収めたときだけではなく、失敗したときにも報酬を用意する会社が存在しています。
これは非常に珍しいケースですけど、社員の挑戦に対する気持ちを刺激するために考えられた策なのです。

会社で仕事をしている人間の場合、会社の利益や周りへの影響などを考慮しながら、日々を過ごしていきます。
ただ、そういった存在が常に頭にあると、失敗したときのリスクの大きさを気にしすぎてしまう傾向にあると思うのです。
会社に、周りに迷惑をかけてはいけないという心理が働き、結果的にリスクのある行動をとれない事態が生まれてしまいます。

しかし、現実的にリスクのある行動を避けていては会社の発展はありえないと評価できるでしょう。
大きな成功は大きなリスクをはらんだ行動から生まれるのではないでしょうか？

そういう意味では、社員がリスクを避けようとする状況は望ましいとは言い切れない面を持っているわけです。
こういった部分から導き出される答えは、失敗を悪く感じさせないための環境作りと言えると思います。
失敗したときの報酬の用意というのは、その手段の一環であり、十分に考えられたアイデアと捉えることができます。

失敗を避けようとする社員が多くいる会社は、これからに期待が持てない、魅力を感じさせない会社という言い方が可能です。
リスクのある行為をすることは悪いことではない、そういった部分を社員に認識させる努力を私たちはすべきではないでしょうか？

私自身も失敗は悪くないことと捉えたうえで、リスクを恐れない精神を持ちながら、日々の仕事に当たっていきたいと考えているのです。