天才ではない徳川家康が歴史に残る人物になれた理由
朝礼ネタ4870 2021/11/09 尊敬する人戦国の三英傑と言うと、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ですが、先日、ある歴史番組で「徳川家康は織田信長や豊臣秀吉のような独自の戦術や政策を持っていなかった。しかし、信長や秀吉、自身が敗れた武田信玄等も含めて多くの武将のやり方を自分なりに取り入れ、真似をした」と紹介されていました。
また、徳川家康は大変な読書家であったらしく、多くの書物から知識を得ていたと言われています。
確かに、天才と呼ばれる人は存在しますが、残念ながら世の中は天才ではない人の方が多いですし、自分が天才でない可能性の方がずっと高いです。
もしかしたら、多くの画期的な政策を行った織田信長や、天下統一を実現した豊臣秀吉は天才だったかもしれませんが、徳川家康は天才ではなかったかもしれません。
しかし、何故徳川家康は天才ではなかったのに天下統一を果たし、250年以上も続く江戸幕府の支配体制を確立できたかというと、自身の経験や過去の歴史、先人の知恵や教訓を常に勉強し活用してきたからではないでしょうか。
もちろん、徳川家康も多くの失敗をし運に助けられたこともあったでしょうが、私たちに近いのはむしろ天才ではない徳川家康の方かもしれません。
また、歴史には時には悲惨な出来事や目を背けたくなるような事実もありますが、その裏にはそうなってしまった原因や、そうならないためにはどうすべきかという教訓があるはずです。
大事なのは、物事の一面を捉えるのではなくより多くの立場からの見方を想像し、どうすればよかったのかと考え続けることです。
私たちの姿が歴史にどう残るのかはまだ分かりませんが、後世の人々に恥じることのないよう今日も仕事に取り組んで参ります。