最後の最後まで集中する大切さ
朝礼ネタ4658 2021/04/20 安全銭湯や工場などには巨大な煙突があり、煙がもくもくと上がっているのを見かけることがあります。
最近では少なくなってきているそうですが、今でもその煙突を清掃する職人がいます。
もしも煙突をそのまま放置しておくと中に灰がたまり、燃焼効率が悪くなって燃料代が上がったり、一酸化炭素が排出できなければ中にいる人が中毒になり命の危険もあります。
それらを防止するために煙突清掃を行う職人は、現在も重要な役割を担っています。
そんな職人の方でも、大ベテランであるほど事故で死亡するケースが多いと聞いて驚いたことがあります。
しかも、高い位置からではなく、地上から十数メートル程度の比較的低い位置からの死亡事故です。
安全基準が厳しく安全帯やヘルメットの装着が義務付けられているのはもちろん、何十年にもわたって安全に操業するための技術や経験を持っていたはずです。
しかし、そんな大ベテランであっても、残念ながら事故に遭ってしまうことがあります。
最も多いのが上から下に降りてくる時で、下から上に登る時には事故は皆無だそうです。
それはなぜかというと、登る時にはこれから大仕事が待っているために緊張感を持って登るが、仕事を終えて帰ってくる下りでは、これでもう今日の仕事が終わると気が緩んでしまい、ささいなミスをして地上十数メートルのところから落下してけがをしたり死亡したりするケースが多いと聞いて衝撃を受けました。
ここから分かるのは、どんな仕事でも最後の最後のまで集中を切らさずに完結する大切さです。
われわれもお客様、取引先の皆様から満足していただけるように、最後の最後まで集中して丁寧な仕事を続けたいものです。