朝礼ネタ朝礼ネタ 3分間スピーチの例文集

 

本来の引越しそば・新しい引越しそば

  朝礼ネタ4416  2021/01/01  グルメ

多くの方が聞いたことがある「年越しそば」に対し、最近ほとんど見かけなくなった「引越しそば」は、聞いたことがある方は少ないかもしれません。

諸説ある中、「引越しそば」は、江戸時代の中期「引っ越したとき、そばを贈る」という風習に由来しています。 自宅の向かいの家とその両隣の“向こう3軒”と自宅の両隣2軒に、せいろ2枚ずつを配り、挨拶しました。 さらに、大家さんや管理人さんに、せいろ5枚ずつを配りました。
「邪気を払う」と言われ、縁起がよい小豆を使ったおかゆや、お赤飯、お餅が重箱で配られました。 しかし、高価な小豆は庶民には手が出し難かったため、安上がりで美味しいそばに変わりました。 加えて、そばには「そばに末永く」という意味が込められています。 また、「細く長いそばのようなおつきあいができる関係になりたい」という意味も込められています。 さらに、現在のように引っ越し業者が流行っていなかった昭和の50年ごろまでは、近所の人たちが引っ越しを手伝ってくれました。 手伝ってくれた人たちに調理しやすいそばが振舞われました。

「引越しそば」は、引っ越したお祝いに新居や引っ越し先で食べるのが一般的ですが、食べるタイミングは、食べる理由によって異なります。
住んでいた家の災厄を断ち切りたいならば、引っ越す前に住んでいた家で食べましょう。
細く長くおつきあいしたいならば、引っ越した家で食べましょう。
引っ越しを手伝ってくれた人たちに振舞いたいならば、引っ越した家で食べましょう

江戸時代の中期から始まった「引越しそば」には、地元の風習と混ざった独自の食べ方があります。
愛知県や岐阜県の一部にある「引っ越し先の便所でお茶をする」という“便所開き”の風習と、「引越しそば」が混ざった現代では、引っ越し先の便所でそばを食べる習慣があります。 “便所開き”には、「トイレの神様である弁天様に挨拶をする、いつまでも健康で自分でトイレに行けるように」という願いが込められています。
また、「うどん県」と言われている香川県では、「引越しそば」ではなく、うどんを食べる習慣があります。
お風呂でうどんを食べる“初風呂うどん食え”には、健康長寿の意味があり、年長者から順番に入るお風呂でうどんを食べます。
沖縄県では、集まった友人や知人たちが、邪気払いのためお酒を飲みます。

うどんを食べる香川県のように、「引越しそば」は、そばではなくラーメンやパスタでも問題がありません。
「引越しそば」がほとんどなくなりつつある現代でも、引っ越しの挨拶として何かを渡す行為が残っています。 しかし、そばアレルギーの問題がある現代では、そばではなく、とても身近な洗剤やタオル、お菓子などを渡しています。
時代の流れとは言え、昔からの風習がなくなりつつあるのは寂しいですが、引っ越し先の近所のひとたちに喜んでもらえるものを渡すのが最善の方法です。

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