日本人には「賭ける」ことと「失敗した人を責めない」ことが必要では?
朝礼ネタ4371 2021/01/01 ビジネス社会・経済私は株式投資が好きなのですが、その経験から、日本人はもう少し「賭け」をした方がよいと思っています。
これは何も、株式投資だけの話ではありません。日本には、不確実なことをしないのが正しい、そして、不確実なことをして失敗した人を責める、という風潮があるようにも思えるのですが、しかしそもそも、社会や人の一生というのは、不確実性だらけなのではないでしょうか。
就職も結婚もそうですし、どの上司についていくかを選ぶのもそうです(笑)。細かいことですと、夜更かしをして仕事を終わらせてしまうか、仕事は翌日に回してちゃんと寝て健康を維持するか、そのどちらを選ぶかも、賭けだといえます。
何かを選び、何かを諦めないといけないことは、多々あります。そして結果を100%予想することは不可能です。不確実ながら決断をして、それがうまくいったり、失敗したりしているのが、私たちの日常であり仕事であり、人生なのではないでしょうか。
ですから私は、むしろ積極的に「賭け」をして、そういった場面で正しい決断ができるような訓練を積むべきだと思うのです。
普段からそういう意識を持っていれば、リスクとリターン、確率を意識するようになります。どこに大きく賭けるべきかや、賭けに負けた時の対処法などを、自ずと考えるようになります。やはり訓練によって、賭け方も上手になるのです。
また、どちらかに賭けるしかない状態で賭けをして、それが外れた時にその人を責める人がいます。たとえば野球監督の采配を、悪い結果が出てから責めるファンなどがそんな人です(笑)。
しかし、賭けはそもそも不確実なものなのです。それを責めてしまうと、誰も厳しい決断ができなくなります。ちゃんと根拠があって賭けたのであれば、結果ではなく、その根拠の正しさを論じるべきであって、結果だけを責めるのは間違いではないでしょうか。十分高い確率があったのに、運が悪くて悪い結果になってしまった、ということもあるのですから。
そしてリーダーとは、そういった賭けをし続ける人なのです。ですからそんなことをしていると、そこからはリーダーが育たなくなってしまうと思うのです。