相手から本音を引き出すには?
朝礼ネタ340 2021/01/01 コミュニケーション営業知人から興味深い話を聞きました。
マーケティングでリサーチの担当をしているのですが、消費者モニターに意見を聞くときの質問方法についてです。
仕事にも応用できるのではないかな?と思ったので、紹介させて頂きます。
例えば、食品会社で新商品などの試食をしてもらい、味について感想を述べてもらう時「おいしかったですか?」とは聞かないとのこと。
なぜかというと「おいしい」という言葉に引っ張られ、「おいしい、おいしくない」ということが話題の中心になってしまうからです。
それだけに囚われてしまうと、他に改善すべき点が見えづらいというのです。
ではどうやって聞くかですが「食べて感想をなんでもいいので自由に話してください。」と言うそうです。
例えば「いい香りがしたけど、イメージと違う味だった」などと話してくれれば、香りは強みだから、改善点は主に味だという推察ができ、より突っ込んだ質問ができることになります。
なるほど納得、ですよね。
しかし、何も話さない人もいます。
そういう場合は様子を見ながら「もし、わからないとか興味がないとかであれば、そのまま仰ってくれて大丈夫ですよ。
わからない、というのも私たちにとっては大事な情報です」と添えるそう。
すると多くの方が、ぽつりぽつりと本音で話し出すそうなのです。
調査なので、なるべく相手にバイアスをかけず本音を引き出すのが大切だということがよくわかります。
取引先に交渉の際は、少し応用してみようと思います。