公営の霊園と民間の霊園の違い
朝礼ネタ2652 2021/01/01 社会・経済車で郊外を走っていると、「霊園」の看板を見かけることが多くなっています。
霊園が多くなっている理由には、町中にあるお寺の墓地のスペースが限られているため、お寺に墓を建てられない人が増加していることが挙げられます。
霊園といっても、公営のものと民間のものがあり、どちらも宗教における制約はありません。
つまり、実家の宗派に関係なく、墓を建てられるというメリットがあります。
公営の霊園は費用が安く、石材店も自由に選べます。
ただし、利用できるのは、管轄の自治体に住居のある人に限られます。
また、墓地の割振りが抽選というケースが多くなっており、必ず入れるとは限りません。
一方、民間の霊園の場合は、財団法人や宗教法人が事業の主体になっています。
いつでもどこでも入れるという自由さはありますが、費用が高額ということと、石材店が霊園の指定店に限定されます。
ところで、墓地というのは家や土地における所有権とは違い、永代使用権になっています。
従って、他人に売ったり貸したりすることはできません。
この永代使用権は墓を守る後継者がいる限り、自動的に承継されます。
逆に、後継者がいなくなったり、管理費が支払われなくなったりすると、抹消されます。
遺骨はその時点で無縁仏に移され、墓地は解体されます。
ちなみに、近年は少子化が進んだことで、墓を受け継ぐ後継者が減ってきたため、「永代供養墓」という新しい形態の墓ができています。
子や孫に引き継ぐための自分の家の墓を建てるのではなく、最初から他人と合同の墓に入ることを目的としています。
墓を建てないため、管理費はかかりません。