どんな時にも崩れない2-6-2の法則
朝礼ネタ2575 2021/01/01 身近な法則経営会社でもクラブでも、またサークルでも、グループというのは複数のメンバーで構成されます。
そのグループのメンバーの能力を評価する時に、2-6-2の法則に例えられることがあります。
2-6-2の法則とは、上位が2割、中位が6割、下位が2割の人で占められるという比率を意味しています。
上位2割は実績や生産性の高いグループで、中位6割は一般的、または平均的なグループです。
そして、下位2割は実績や生産性の低いグループになります。
簡単に言うと、組織には優秀な人が2割、普通の人が6割、パッとしない人が2割の比率でいるということです。
実は、この2-6-2の法則で面白いのは、その組織の構成が不変だということです。
その例に使われるのが、働き者のアリです。
アリは全員がせっせと働いているように見えますが、2割程度のアリはプラプラと遊んでいます。
そこで、2割の怠け者のアリを集団から外せば、働き者ばかりになると思えますが、実際には残ったアリの中から2割程度がさぼり始めます。
また、上位2割の働きアリだけを集めれば、驚異的な集団ができるはずですが、日が経つにつれて2-6-2の構成になります。
あれだけ働いていたアリが、怠け者に様変わりします。
逆に、怠け者のアリだけを集めると、中から働き者のアリが現れてきます。
この事実は、現組織の2-6-2の構成は現組織において必要不可避な状態であることを表していると言えます。
また、現組織の上位2割、下位2割でもって新しい組織を作れば、そこで新たな2-6-2が発生します。
組織を見る時は、画一的な目で見るのではなく、多角的な目で見ないと間違った判断をする危険性が潜んでいます。