カチッサー効果で承諾率アップ
朝礼ネタ2389 2021/01/01 コミュニケーション「カチッサー効果」とは、相手に頼みごとをするとき、何か理由を付けてお願いすると承諾されやすくなる、という効果です。
この効果は、心理学者による「コピー機の実験」で実証されました。
コピー機に並んでいる人に、先にコピーさせてくれるようお願いする実験で、1回目は「先にコピーを取らせてほしい」と自分の要求のみ伝えます。2回目は「急いでいるので、先にコピーを取らせてほしい」、3回目は「コピーを取らなければならないので、先にコピーを取らせてほしい」と理由を付けて伝える、というものです。
その結果、1回目は60%の承諾率でしたが、正当な理由の2回目は94%、先にコピーを取りたい理由にはならない3回目でも、93%の確率で承諾してもらえた、という結果になりました。
このように、自分の要求だけ伝えるよりも、何か理由を付けてお願いした方が、高い確率で相手に承諾してもらえるのです。
カチッサー効果は、仕事をする際にも効果が期待できると思います。例えば、同僚や部下に作業を頼むときに、「先に資料を作ってほしい」と要求のみ伝えるより、「急いでいるので、先に資料を作ってほしい」と頼んだ場合、要求通り動いてもらえるのは後者の方ではないでしょうか。
人間は、目標があっても目的がないと努力できません。なぜなら、理由を求める生き物だからです。
相手に頼みごとをするときは、ぜひ理由を付けてお願いしてみてください。カチッサー効果を意識して使うことで、承諾率が上がるかもしれません。