アイルランドの祝日、聖パトリックスデーについて

  • 追加
  • 日本ではほとんど知られていないけれど、世界の別の場所ではかなりメジャーにお祝いされているイベント、というのが結構あるものです。

    ここ10年ほどで、日本国内でもパレードがあったりして少し知られるようになってきたのが「セント・パトリックスデー」ですが、今回はこれについてお話をしようと思います。

    まず、ヨーロッパではキリスト教の聖人がほぼ毎日のカレンダーでお祝いされているのですが、3月17日はアイルランド共和国の守護聖人である、聖パトリックの祭日です。それにならってアイルランド…イギリスの西にある国ですが、こちらでは国民の祭日として盛大にお祝いされています。ただこのお祭り、何百年も前から伝統的にお祭りであった、というわけではないのです。むしろ、この日を盛大にパレードや家族のごちそうで祝うようになったのは、19世紀以降にアメリカに移住していったアイルランド人と、その子孫たちなのです。

    自分たちの遠い故国を偲ばせる大切な日として、アイルランド系のアメリカ人が各地でお祝いをするようになり、それが本国アイルランドに逆輸入される形で、大西洋の反対側でもお祝いされるようになったという、少し面白い経過があります。

    アイルランドのナショナルカラーである緑色の服を身にまとい、伝統音楽やダンスを楽しむ風景は日本のアイリッシュ・パブでも見られるようになりました。このような異文化をも柔軟に受け入れてしまうのは私たち日本人の特徴ですね。もし、皆さんもこの3月17日付近にそういった風景を見かけたら、今日の雑学をちらりと思い出していただければ、と思います。




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