岡目八目の論理を仕事の思考法に活かす
朝礼ネタ2108 2021/01/01 故事ことわざ 囲碁や将棋の世界には「岡目八目」という言葉があり、対局している当事者よりも観戦者のほうが場の状況を冷静に判断できるといわれていますよね。勝負事の最中は目の前のことに熱中しやすいですから、これは言い得て妙な表現なのかもしれません。
私もボードゲームをしている時は、ついつい熱くなってしまうタイプです。熱くなって冷静にしていたらやらないようなこともやってしまうのですから、勝負の熱というのは人を興奮させる何かがあるのだと思います。
このことを仕事に照らし合わせてみた時、プロジェクトや人材育成を負かされたらついつい意気込み過ぎてしまうのと同じなのかもしれません。責任をともなう大きな仕事はどうしても近視眼的になりやすく、その仕事以外のことが見えなくなってしまいがちです。
もしもそうなって仕事が上手くいかないようなら、岡目八目でこの仕事とは関係ない社内の人にアドバイスをもらうのが良いということでしょう。冷静で客観的な意見は、ぐうの音も出ないくらい正しいことが少なくありません。仮にちょっと考え方を変えればわかるようなことだったとしても、当事者として仕事に携わっているとなぜか見えてなかったりするんですよね。
それは私がアドバイスをする立場にまわった時も同様で、熱くなっている同僚がいたらそれを落ち着かせて正しい方向へ導いてあげることが大事だと思います。ですから「当事者より傍観者が正しいかもしれない」と、仕事ではその思考法を忘れないようにしたいものですね。