2月が他の月よりも日にちが少ない訳
朝礼ネタ194 2021/01/01 2月2月が他の月よりも日にちが少ないのはなぜだか知っていますか。
今日はその理由をお話したいと思います。
今の暦の元になっているユリウス暦は昔、古代ローマ時代に作られたものです。
ユリウスというのはユリウス・カエサル、「賽は投げられた」「ブルータス、お前もか」の台詞やクレオパトラと恋仲だったのが有名な話として残っていますが、今の暦の原型も作っていました。
1年を365日ないしは366日としたのも、31日と30日を交互に来るようにしたのも、4年に1度の閏年を決めたのもこのユリウス暦です。
当時、1年の始まりは3月で終わりは2月でした。ですので、その2月で日にちを調整したため2月が他の月よりも日にちが少なくなったと言われています。
ここで不思議なのが7月と8月がともに31日であるということ。
7月はユリウスの誕生月です。そこでユリウスは自分の名前を7月につけました。英語で7月がJuly(ジュライ)と言われるのは、ユリウスの名が英語読みでJulius(ジュリアス)だからです。
そしてその後継者であるアウグストゥスは8月に自分の名をつけAugust(アウグスト)としたのですが、ユリウスが大の月と呼ばれる31日なのに対して自分が小の月と呼ばれる30日であることを嫌い、8月も31日にしてその後の月の日にちをずらしていったと言われています。
昔、月の日にちを覚える際、なぜ7月と8月は31日なのだろう、それさえなければもっと覚えやすいのにと思われた方もいるかもしれませんが、そういった理由があるからなのです。
今では1年の始まりは勿論1月ですが、季節としてみると2月までが冬、3月は梅や桜の花が咲き始め春の始まりという感じがしますよね。
今月の終わりには古代ローマ時代に思いを馳せ、冬の終わりと同時に1年の終わりを感じてみてはどうでしょうか。