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今ではおなじみの立ち食い・立ち呑みのルーツに迫る

  朝礼ネタ1933  2021/01/01  社会・経済食事

今ではおなじみの立ち呑みのお店ですが、その歴史を紐解いていきたいと思います。

そもそも、外食産業というものは、旅をすることと、出稼ぎ労働者など仕事のために自宅での食事が取れない状況にある人たちの要求から生まれたものであるとされています。
したがって、お値段が高くなることは、致し方のないことでした。

なかでも、立ち食い・立ち呑みといったスタンディングスタイルでの飲食できるサービスを提供するお店にもルーツがあると言われています。

昔、大名行列などお殿様に従ってその道すがら労働に徹していた役職であった、車夫馬蹄といった人たちがいました。彼らは、大量に汗をかくことと、体力を消耗していましたが、ゆっくりと飲食するような休憩時間を与えられていたわけではありませんでした。

だからこそ、今で言う東海道など街道沿いに面した店で手っ取り早く空腹を満たす必要があったと言われています。

寿司屋も蕎麦屋も、また酒屋も立って食べたり飲んだりするところからスタートしたといっても過言ではないのです。

とりわけ、酒屋に関していえば、酒の試飲をさせる意味で立ったまま商品を提供していたそうですが、そのまま酒に合う食べ物も置くようになり、いつの間にか、酒屋の片隅でお酒をいただける、いわゆる「角打ち」の文化が発生したと言われています。

今ではおなじみとなった、立ち食い・立ち呑みというものは、失われつつある過去の遺産であり、守るべき文化であるといった考え方もできるのではないでしょうか。

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