コーチング 本に頼りすぎた私の失敗
朝礼ネタ1878 2021/01/01 故事ことわざ教育さて、巷にはコーチングについての考え方や本があふれています。やれ、部下に言うことを聞かせるだの、説得の方法だの、さまざまな情報があふれていて、一体何が適切なのか分からなくなってしまう、ということもあるのではないでしょうか。
もちろん、私たちは度々人を指導しなくてはならないような事態に対応する必要があります。そんな時、手引き書のようなものがあれば良いと思うことがあるのは、当然のことです。
しかしながら、生兵法は大怪我の元と言いますように、適当に本で読んだ知識を実行しようとして、かえって失敗をしてしまうということもあります。
私自身、コーチングの本に頼りすぎて、結局実生活には活かせなかったという経験があります。私の失敗は、本の中の教えを学ぶことに熱心でも、目の前の人たちにしっかりと向き合っていなかったということに起因していると思います。
実際の人間というものは、本の中に書いてあるよりも、もっと複雑で、意外な受け取り方をするものです。
そこで、私たちは、周りの人と協力しながら部下を教育していくという姿勢が必要なのです。
たとえば、私が厳しいことを言いすぎて、部下がへこんでしまった場合、他の人がその部下をフォローしてくれれば、その人は立ち直ることができるかもしれません。
あるいは、他の場面で部下が落ち込んでいるならば、私がフォローできることもあるのかもしれません。
人間関係は、さまざまな人との相互関係により形成されていくものです。ひとりで考え込まずに、周りと協力して参りましょう。