比べることのできない素晴らしい価値
朝礼ネタ1531 2021/01/01三月といえば梅です。桜の存在感に押されてはいるものの日本では梅もしっかり愛されており、梅の木は各地にあって、梅の花のデザインをあしらった様々な商品なども売られています。
そんな梅は、松竹梅の順位では最下位とされています。よく見かける宅配寿司のコースなどでも、松15000円、竹10000円、梅5000円などとそれなりに大きな差が付いており、ただそうされているというだけではなく、実際の場面でも用いられる順位付けです。しかし中にはご存知の方もいるかもしれませんが、この松竹梅、元々は特にどれが優れどれが劣っているなどはないのです。比べることのできない素晴らしい三つのものの例え、それが本来の松竹梅です。
そんな等しく優れたものである松竹梅を、勝手に格付けし使っていることへの批判を私はしようと思っているのではありません。むしろ、それを順位付けて用いるようになったこと納得してすらいるのです。人間の扱うものにおいて、同列というのはなかなかどうして難しいものです。どちらかが優れていると分かれば簡単に選べますが、どちらも同じぐらい良い、と言われると選択に困ってしまいます。そんな際には、本来同列のものをあえて順位付けするというのも、一つの良い方法でしょう。
会社もそれと似たような部分があり、部長や課長といった序列はその人がどれだけ優れているかといった要素だけでなく、運営を円滑にするためといった意味合いも持っています。給料が上がるなど大事な要素ではありますが、必要以上にそれを得ることを固執しすぎないようにしたいものです。