出世魚ブリを人間社会に例えると面白い
朝礼ネタ1310 2021/01/01 コミュニケーションブリは出世魚です。
ブリの成長に合わせて名前が変わります。30cm位までをワカナとかツバスと呼ばれます。このサイズは身に脂が少なく主に塩焼きなどにされます。
そして次のサイズがハマチとなります。
50cm前後でかなり立派になります。脂ののりはまずまずで刺身で美味しくいただけます。
その次は、イナダとかワラサ、メジロと呼ばれる60cm?80cmクラスです。
実はこのサイズからブリに変化が見え始めます。脂のあるものもいれば、無いものもいます。刺身や焼き物で美味しいものや美味しくないものが混在します。
これはブリの回遊コースによるものが大きく左右します。
そして最後はブリです。
ブリとくれば全て美味しいだろうと思いがちですがそうではありません。ブリの手前のサイズで美味しくなかった魚はブリになっても美味しくないのです。
この違いは何かというとブリは群れをなし集団で黒潮に乗って東日本に上がって行くという性格を持っています。そして津軽海峡を超え、能登半島にたどり着いたものが氷見の寒ブリと呼ばれるものです。このコースを泳ぐブリは全て美味しいです。
では美味しくないブリというのはズバリはぐれ者です。
群れから離れ小群れで別回遊をしたり、一匹狼風に単独で行動したりします。大きな群れで小魚の大群を追いこんで捕食するブリに対し、小群れや一匹狼は満足な食事が出来ていない訳です。
この内容を人間社会に例えると面白いことになります。社会のルールの中で生活できるか出来ないかの違いです。会社内でも同じです。
出世魚のブリの世界も人間社会と同じだなと感じた話でした。