人の社会はルールだけでなく、マナーもあってこそ成り立つ
朝礼ネタ1298 2021/01/01 マナー規則・ルール信号待ちをしていて見かけた光景です。
若い女性が青信号で交差点を渡ってきます。
たまたま歩いているのは彼女一人だけで、スマホを弄りながら非常にゆっくりとした歩調で歩いています。
曲がって来た車が何台か彼女が渡り終えるのを待っています。
この光景を見てどう思いますか?
横断歩道を青信号で渡っているのだから何らの間違いも有りません。
勿論その通りです。
誰もこの女性を責める事は出来ません。
でもここでちょっと考えてみましょう。
確かに彼女の行為は全く正しいのですが、それはあくまでルール上という制限付きです。
ルールとはある組織の中で決められた、守らなけらばならない決まりや規則の事ですが、この場合のルールとは道路交通法になります。
しかし視点を変えて、マナーという観点で彼女の行動を見るとどうでしょう。
何台もの車が彼女が渡り切るのを待ってくれています。
車に限らず、自分が渡り終わる事を他人がじっと待っているのを全く無視するかの様にゆっくりを歩き続ける事は、待ってくれている人たちに対して気配りが出来ているといえますか。
これが横断歩道ではなく、社内の廊下だとしたらどうでしょう。
もしそんな事をされたら少なくとも私は気分を害します。
ルールとマナーはこれだけの違いが有るのです。
「お早う御座います」や「お疲れさまでした」などの挨拶が社則で決められている訳ではありません。
だから挨拶などしなくて何が悪いというのは他人に対する心遣いの点でどうでしょう。
仕事においても同様です。
皆それぞれ決められた仕事を一生懸命行っています。
その仕事を完遂する事がルールなのですが、それだけで十分でしょうか。
ほんの少し早く仕上げる気遣いで、あの人の仕事が少しでも楽になります。
また席を外す時に戻る時間を隣に言う心遣いで、自分宛の電話にそう伝えてくれます。などなど仕事中のちょっとしたマナーで、仕事は随分とスムーズに進むのではないでしょうか。
マナーつまり気遣い、心遣いで仕事の能率は足し算ではなく掛け算で良くなると思います。
そして何よりもお互いにそんなマナーの遣り取りが出来る職場というのは、とても素敵な職場だと思いませんか?