4月24日は『植物学の日』 「雑草という名の植物は無い」
朝礼ネタ1116 2021/01/01 4月「今日は何の日?」で言いますと、4月24日は「植物学の日」ということになります。この日が植物学の大家、牧野富太郎博士の誕生日であることから、この日が植物学の日になったそうです。
牧野博士は、江戸末期に生まれ、昭和32年に満94歳でなくなりました。最終学歴が「小学校中退」でありながら、理学博士になったという経歴の持ち主です。第一回の文化功労者に選ばれ、亡くなってから文化勲章の栄誉も受けていますが、特筆すべきは昭和天皇との交流でしょう。
昭和天皇は生物学者でもあられ、植物にも大変強い興味と豊富な知識をお持ちだったことは、良く知られているのではないでしょうか。このお二人はつまり、植物を通じて親交をもたれていたのです。牧野博士は、皇居に参内され、昭和天皇に植物学のご進講をされてもいます。
牧野博士が亡くなる前年、病に臥せって重篤な状態になった時に、昭和天皇からお見舞いのアイスクリームが届けられたというエピソードを見ても、その関係の深さがわかるのではないでしょうか。
さて、昭和天皇は、ある日、宮内庁の職員が「雑草」という言葉を口にした時、「雑草と言う植物はありません」とたしなめられたというエピソードが伝えられています。実はこの言葉は、牧野博士の「雑草という名の植物は無い」という言葉に由来しているのです。
すべての植物はそれぞれ名前を持っているし、それぞれが別の種類の生物であるのだから、「雑草」と大ざっぱにひとくくりにしてしまうのはよくないという意味でしょう。
私は、仕事も同じだと思います。「雑用」とひとくくりにしてしまうと、どうしてもその仕事をおざなりにしてしまいがちです。いい加減な気持ちで取り組めば、思わぬミスを犯すこともあるでしょう。
かんたんな仕事で犯したミスのおかげで、時間を余計に取られてしまい、それが他の仕事にも悪影響を及ぼす危険性もあります。
ですから、どんなかんたんな仕事、小さなタスクでも「雑用」とは考えず、ていねいに取り組むべきだと思っています。
「雑用という名の仕事はない」ということです。