深いなあ、と感じた方言の話

  • 追加
  • 鹿児島の最南端に与論島という島があります。歴史を辿るとかつては琉球王国に属していた時代もあったようです。戦後しばらくは「国境の島」として賑わいました。

    そんな小さな島でであった方言の話です。

    「とーとぅがなし」平仮名ではそう表記します。実際に耳で聞くと「とーとがなし」と聞こえます。「ありがとう」という意味で使われており、主に70代以上のおばちゃん、おじちゃんからかけられた言葉です。初めは響きの面白さが頭に残りました。 しかし数年後立ち寄ったおみやげ屋さんで、この言葉に漢字をあててプリントされたTシャツを見た時、「あー、なるほど??」と声をあげたものです。

    「尊尊我無」

    誰がそうあてたのかはわかりません。しかし、言葉の持つ意味を強く感じて、とても心に残りました。

    人に感謝を伝える時、我を入れてはいけないよ。
    相手を敬い、大切に思う心を贈らないとね。

    そう解釈しました。
    おばちゃんやおじちゃんの言葉の響きには面白さがありました。しかし不思議な温かさも感じました。その理由がわかったような気がしました。

    批判に近い注意や指摘を受けた時、一言愚痴る前に「ありがとう」と言ってみるようにしました。自分では見つけることが出来なかった瑕疵を気づかせてくれたことに感謝を伝える為に。最初は半ばやけくそでも、あとからちゃんと心がついてきました。ちょっと意地悪で声をかけた相手はちょっと呆気にとられた表情をした後、次からはきちんと向き合ってくれました。

    素直にあたたかく言葉にのせて。難しく考えずに言ってみましょう。
    ありがとう。心を込めてありがとう。「尊尊我無」

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