わがままとはもう言わせない!一人っ子の魅力
朝礼ネタ791 2021/01/01 社会・経済
「一人っ子」の性格といえば、第一にあげられるのが「わがまま」ではないでしょうか。
嫌な思いをしたことがある一人っ子の方が、この中にもいらっしゃるかもしれません。長男長女はしっかり者。次男次女は自由人。真ん中っ子は世渡り上手とか、末っ子は甘えん坊などなど。日本人は、血液型性格判断もそうであるように、こういった話題が好きなのかもしれません。
昭和の頃は、それなりに根拠があっての性格判断だったそうです。兄弟が多かったせいで、長男長女は性格云々関係なく弟妹の面倒を見ざるを得ず、親も頼らざるを得ず、しっかり者に育った。家のあとつぎは、絶対に長男。いなければ、長女はお婿さんをもらうのが当たり前でした。幼いころから長男長女は自分と家の将来を考え育てられ生きてきたともいえるでしょう。
結果、次男次女は家の将来の心配などせずに自由に育ちました。そして一人っ子。たった一人の子どもを大事に大事に育てたのは容易に想像出来ます。結果のわがまま。これも仕方がありません。時代がそれぞれの性格をつくったのかもしれません。
現在。兄弟は少なく、親は子どもをどこの家庭でも少々甘やかして育てるようになりました。わがままなのは一人っ子だけではなくなりました。
最近、大きな会社の人事部の方の記事を読みました。毎年大学生の面接をしている方々です。同じ時期に同じような大学の3年生ばかり。むかしは長男長女と次男次女の見分けが話しをしているとすぐについたそうです。今はあまりわからない。でも、一人っ子はいい!というのです。あまりいい印象のなかった一人っ子です。
その理由は明確でした。性格が穏やかだというのです。周りに大事にされ、可愛がられて育った人間は心が安定し、他人にも穏やかに接することが出来る。職場には今、そんな人間が欲しいんです。