二回目の「名月」十三夜
朝礼ネタ753 2021/01/01 10月故事ことわざ風物詩・季節行事9月に、「仲秋の名月」の話を致しました。今日もまた「名月」の話です。
またかと言われそうですが、実は「名月」は2回あるのです。
1回目は先月お話した旧暦の8月15日。2回目は旧暦の9月13日。今の暦だと10月になります。
「十五夜」は中国から伝わったと言われていますが、「十三夜」は日本の宮廷行事が起源みたいです。
十五夜とは違い、栗や豆を供えることから、「栗名月(くりめいげつ)」とか、「豆名月(まめめいげつ)」とも呼ばれます。
なぜ、2回目は満月ではないのでしょう。矢張り、日本人の奥ゆかしさから来ているのでしょうかね。
ほら、ユーミンの歌にも、そんなのがありますよ。満月はそのあと欠けていくので、その前の月ほうが良いという意味の歌が。あ、あれは十四月(そんな言葉あるのかな。)でしたね。
実は片方だけを観るのは「片月見」と言って不吉だとされたそうです。
そこで「名月」についても両方語らないと験が悪いかなと思い、今回話題にすることにしたわけです。
しかも、「仲秋の名月」に月見をしたら全く同じ場所で観なければいけないと。
さすがに出張の多い仕事についている人間にはこれ無理かもしれません。
たまたまクレーム処理で行った先でげっそりしながら「十五夜」を見て、、来月また来なければいけないのかとなったら、
ヤケ酒の缶ビールも進んでしまいそうです。
昔は、一部の人を除いては旅自体がそれほど日常的なことでは無かったので、こんな迷信、いや言い伝えが生まれたのかもしれませんね。