私の高額ではない本当の宝物
朝礼ネタ6125 2025/06/23 社会・経済皆さんには宝物がありますか。それは高級時計ですか。それとも高価な貴金属ですか。それとも有名ブランドのバックですか。それとも土地でしょうか。私の宝物はそのような換金できるものではありません。
私の宝物は本です。しかも、本といいましても希少本でもないですし、それは初版本でもありません。その本は私が大学受験の時に使用したどの本屋にでも売っているような誰でもお金さえ払えば購入できるありふれた学習参考書です。
これは、大学に入学したばかりの若者がこのようなことを言うのならばまだわかりますが、もういい年した私のようなものが未だに大学受験の時に使用した参考書が大切なものだというと私自身がなんだか学歴しか取り柄のない人のように思われるかもしれませんが、私は別に自分の学歴は自慢できる学歴でもありません。なぜならば私の学歴は東京の私立文系学部を卒業しただけだからです。
ただ、大学受験時代にこの受験参考書に書かれていた考え方が今の私の多くの部分を形成させたのだと思います。この本のおかげで私はものの見方も覚えましたし、仕事の組み立て方も学びました。本の読み方も学びました。この本は私にとってそれくらいいい本なのです。
私にとって本というのは時代を超越して誰かに出会うことのできる特別な場所であるのです。
ただ、最近では仕事で調べ物をするのにもインターネットやAIを使ってそれで終わり、というようなインスタントで味気ない表面的な知識のみでいいというような感じになりつつあるように思います。
インターネットもAIも非常に便利ですが、やはり何か腰を落ち着けて何かを知るというのは本が一番ではないかと私は感じます。それに本を読むことによってよりAIよりも厚みのある人間が仕事でも成果を出すことができるのではないかと私は考えています。