上げ相場が一生続くわけではないということ
朝礼ネタ5992 2024/11/16 心理・メンタル投資・資産運用多くの人たちにとって株式投資とは、株が安い時に購入して高くなったら売却すればいいと思っています。この考えかたがどこか間違っているところがあるのかと聞かれれば私は「そんなことはありません」と答えます。
しかし、本当に株式投資で株価が下がったときに購入して高値で売り抜けることができる人がどれほどいるのでしょうか。
私の経験から言えば、頻繁に株式売買を行うような人たちはたとえ株式を安く購入することができてもすぐに株式を売却してしまうので、一度に大きな利益を得ることはできません。
しかし、かつての日本市場での株式投資とはこのようなある程度の値幅が取れれば利食いするのが正義の相場が続いていたのです。
ただ、現在ではそのような相場ではなく所謂「バイ アンド ホールド」と呼ばれるような長期的に持っていれば株価が上がり続けるという夢のような状態が続いように感じます。
だから、いい企業の株価を安く購入すれば後は時間が経てば報われるという相場が続いているので、証券業界の人にとって非常に仕事がやりやすい環境だと思われます。
特にアメリカ株への投資というのは非常に手堅いのでニーサなどの政府の後押しもあり、とても推奨しやすいのです。
ただ、このような安易な相場というのは証券業界で人を育てるというか一人ひとりが自己研鑽を進んでするような環境ではないので、これからの若い人たちがちょっと心配だと思うのは私がこの業界でちょっとだけ先輩と呼ばれるところに来ているからでしょうか。