私、渓流釣りが趣味でございまして、この前の週末も、ちょっと行ってきたんですね。
手ごろな水辺を見つけて竿を垂れてましたら、おじさんが近づいてきて、そこには魚いないよ、と、こう言ったんです。

ただ、私も意固地になってしまいまして、人が機嫌よく釣ってるのに何なんだと。絶対ここで釣り上げてやるぞと、その場で釣り続けていたんです。
ところが、全然釣れない。魚が寄ってくる気配もない。
しばらくして、またそのおじさんがやってきて、そこ、昨日の雨で増水してるだけで、ただのデカい水たまりだから、と。

そりゃあ釣れるわけないよな、と私もようやくそこで冷静になることが出来たんですが、これはちょっとした勉強になりました。

まず、何事も意固地になるのは良くない。
どうしても人間、何か失敗してしまうと、うまくいかないと、是が非でもその方法で取り返してみせるんだ、という心理に陥りがちですが、これは良くない。
試行錯誤した結果、ダメならさっさとやり方を変える。これは仕事では特に重要なマインドだと思います。

それから、私に声をかけてきたおじさんも良くない。笑
やっぱり、人に何か忠告してあげるときは、根拠付きで、相手が納得できるように伝えてあげなくちゃならない。
これもまた、理路整然と物事を伝えるというのは、仕事では大事なことではないかと思います。

結局その日、私は河岸を変えて大漁だったので良かったんですが、
もし私が仕事のなかで、魚のいない水たまりにいつまでも竿を垂れていたら、どうかひとつ、わかりやすい根拠付きで、忠告いただければ幸いです。