〜かもしれないの意識を持つことが大切
朝礼ネタ5703 2024/01/02 心理・メンタル安全近年は、マイカーを持たない若者が増加しているようです。
ただ、営業や配達などで会社の車を運転することがあるため、マイカーは無くても運転免許証を持っている人は多いと思います。
運転免許証を取るには自動車教習所に通いますが、教習所の講師からよく聞かされる言葉に『〜だろう運転ではなく、〜かもしれない運転を心がけなさい』があります。
「〜だろう運転」は正式に言うと「動静不注視運転」のことであり、周囲の状況を自分勝手に都合よく解釈して運転することです。
これが最も危険な運転とされています。
特に、横断歩道を渡る歩行者との事故では最大の原因となっています。
『こちらの車を見ているから通り過ぎても大丈夫だろう』だとか、『信号が黄色に変わりそうだから渡らないだろう』と勝手に思い込んだことが事故に繋がります。
「〜だろう運転」に対するのが「〜かもしれない運転」です。
「危険予測運転」のことです。
常に安全に対する意識を持ち、危険な状況を予測しながら運転します。
路地があった場合は子供が飛び出してこないか、渋滞の場合は前方の車が急停車しないかなどと予測します。
その予測によって突発的な事が起きても事故を未然に防ぐことができます。
この「〜だろう」や「〜かもしれない」は仕事にもあてはまります。
『いつもやっていることだからできるだろう』や『先月教えたばかりだから覚えているだろう』などと都合の良い解釈をしていると、大きなミスを招きかねません。
『いつもとは違うかもしれない』と思って常に確認作業をすることがミスの防止に繋がります。
電車の運転士やホームの駅員の指差し確認はその典型的な例と言えます。
安全確認が時間と労力の効率化への近道になります。