10月28日は速記記念日-エビングハウスの忘却曲線の教え
朝礼ネタ5618 2022/10/28 10月今日は何の日?1882年(明治15年)の10月28日、日本速記の創始者である田鎖綱紀(たくさり こうき)が第1回講習会を開いたことを記念して、日本速記協会がこの日を「速記記念日」に制定します。
最近は録音技術が発達したことで、速記を利用されるケースがどんどん減ってきています。
従来、速記を利用していた国会の議事録も、近年は音声を取り込んだボイスレコーダーからの文字起こし方式や、音声自動認識システムなどが採用されています。
ところで、速記である必要はありませんが、得意先との商談ではその場で、手帳なりスマホなりに相手の言ったことをメモするのが得策です。
中には、メモを取らずに、会社に帰ってから聞いたことを整理する人がいますが、人間の記憶力というのはそれほど完璧なものではありません。
それを表しているのが、「エビングハウスの忘却曲線」です。
エビングハウスの忘却曲線とは、ヘルマン・エビングハウスというドイツの心理学者が1880年代(明治10年代)後半に行った実験結果のことです。
エビングハウスの忘却曲線では、いったん記憶した意味の無い情報が時間とともにどれくらい忘れられていくのかが分かります。
具体的な数値の例は以下になっています。
・20分後:記憶した内容の42%を忘却、58%を記憶
・1時間後:記憶した内容の56%を忘却、44%を記憶
・1日後:記憶した内容の74%を忘却、26%を記憶
あくまでも意味の無い情報だけですが、1時間経つと話の半分を忘れています。
『とりあえず覚えておこう』などと手を抜くと、大事なことまで忘れてクレームを招きかねません。
とにかく、「大事なことはすぐにメモ」を徹底するべきです。