9月30日は交通事故死ゼロを目指す日-会社の責任
朝礼ネタ5585 2022/09/30 9月今日は何の日?9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」です。
2008年(平成20年)に中央交通安全対策会議交通対策本部において、この記念日が制定されます。記念日の目的は交通安全に対する国民の意識を高めるためとされています。
車社会のためか交通事故が無くなることはなく、社用車を使った業務中に発生することも少なくありません。その場合は運転していた従業員だけではなく、会社にも損害賠償の責任が生じます。
会社が負う責任には「使用者責任」と「運行供用者責任」の2つがあります。
使用者責任とは、業務中の従業員が他人に損害を与えた場合に、従業員とともに会社もその責任を負うという民法の規定のことです。
会社は従業員の働きによって売上や利益を得ているため、仕事中の損害に対しても責任を負うべきとの考え方がベースにあります。
なお、使用者責任は「業務中」を基本としているため、仮に従業員の自家用車で事故を起こしたとしても、業務中の事故であれば会社に責任が生じます。
一方、運行供用者責任とは、一般的に車の所有者が負う責任のことです。
社用車の場合は会社が運行供用者となるため、会社も従業員と同じように損害に対する負わなければなりません。ただし、運行供用者責任は人身事故に対するものだけで済み、物損事故の場合は責任が生じません。
ちなみに、社用車による業務外の交通事故においては使用者責任は発生せず、運転供用者責任のみを負います。
なお、社用車による通勤も業務中と見做されるため、使用者責任と運行供用者責任の両方を負います。ただし、通勤ルートから大幅に外れて遊びに行ったような場合の事故は、会社に責任がありません。