8月15日は終戦記念日-戦争の失敗から学ぶこと
朝礼ネタ5535 2022/08/15 8月今日は何の日?8月15日は「終戦記念日」です。
1945年(昭和20年)8月15日の正午に、ラジオから昭和天皇がレコードに録音した「大東亜戦争終結の詔書」が流され、国民に戦争終結が伝えられます。
なお、海外では一般的に、日本が降伏文書のポツダム宣言に署名した9月2日を戦争終結の日としています。
敗戦となった太平洋戦争の大きな失敗は、戦争を泥沼状態にさせ、いつまでも悲惨な状況を止めることができなかったことです。
そして、その失敗の本質的な原因は以下の2つです。
1つ目は、責任の所在があいまいだったことです。
戦いの最前線にいる将校と、作戦の指揮を執る大本営との間で緻密なコミュニケーションが築かれていませんでした。そのため、お互いが日和見主義的な対応しか取らず、そのあいまいさがゆえに目的に対する一貫性の無い戦いへと突き進むことになりました。
2つ目は、損切りという意識を持てなかったことです。
戦局が悪化する中で、撤退した方が損害が少なくて済むという状況であったにもかかわらず、『負けを取り返したい』、『失敗したことを認めたくない』という意識から、玉砕という無残な戦いを続けます。
損害を最小限に抑える損切りという対応と採っていれば、悲惨な結末にはならなかったはずです。今まで費やした苦労や戦力が無駄になるという意識が、正しい判断の足枷になります。
この失敗はあくまでも戦争という極限状態にあったためと言えますが、会社の中でも参考になることがあります。
間違っていることを指摘できる組織になっているか、行動に対する責任の所在は明確になっているかなど、会社においても必要なことに変わりはありません。