4月2日は五百円札発行記念日-利益と損失に対する感覚
朝礼ネタ5397 2022/04/02 4月今日は何の日?4月2日は「五百円札発行記念日」になっています。
この記念日は1951年(昭和26年)の4月2日に、日本銀行より初めて500円札が発行されたことに由来します。
表面は明治維新に功績のあった岩倉具視で、裏面は富士山のデザインになっていました。
ところで、お金に対しては誰しも、500円であろうと50円であろうと損したくないという感情があります。
そして、人は利益を得られる場面では「確実に手に入ること」を優先し、損失を被る場面では「最大限に回避すること」を優先する傾向があります。また、利益の獲得と損失の阻止では、損失の阻止を優先させます。
それを唱えたのが、「プロスペクト理論」です。
例えば、以下の2つのくじがあったとします。
・A:90万円もらえる確率は100%
・B:100万円もらえる確率は90%
この場合、ほとんどの人はAのくじを引きます。
Aは確実に90万円をもらえます。一方、BはAより多い10万円をもらえる可能性がありますが、もらえない可能性が10%あります。つまり、10%のリスクは負いたくないという気持ちの方が強くなっています。
もう1つの例として、以下のくじがありました。必ず、どちらかを選ばなければなりません。
・A:90万円を失う確率は100%
・B:100万円を失う確率は90%
この条件の場合は、多くの人がBのくじを引きます。
損失を目の前にしている場合は間違いなく90万円を失うよりも、100万円を失うリスクを負ってでも、損失を防げる10%の確率に期待するようになります。
ビジネスにおいても、得意先は同じ感覚を持っているものです。
そこで、営業においては『大きく儲けられる』よりも、『損失の発生する可能性が低い』というデータを提示して販促した方が有効となります。