３月10日は「東京都平和の日」とされています。

東京都は1990年(平成２年)に「東京都平和の日条例」を制定し、大空襲のあった３月10日を「東京都平和の日」と定めました。

この記念日は、東京大空襲の犠牲者を追悼するとともに、平和の意義を確認し、平和意識を高めることを目的としています。

東京都は太平洋戦争の末期となる1945年(昭和20年)３月10日にアメリカ軍による激しい爆撃を受け、一晩に10万人もの死者を出しました。

なお、世界平和は古くから人類の理想とされてきましたが、現在もロシアとウクライナが戦争状態にあり、平和は夢のものでしかありません。

つまり、世界平和は実現させることが非常に困難であり、平和ではない今の状況が「平常」になっていると言えます。逆に言えば、理想を追求するということは、「異常」を求めることでもあります。

ところで、仕事においても「理想」を掲げることがあります。

この理想は平常では無しえなかったから理想とされます。つまり、世界平和と同じように、平常と同じ業務を続けたのでは理想は実現しません。

従って、理想をつかみ取るためには従来の常識的な手段ではなく、手段そのものも異常である必要があります。

それくらいの覚悟を持って当たらないと、理想は単なる空想にしかなりません。理想は考えうる最も完全なもののことであり、空想は現実にはあり得ないことを意味します。

なお、異常な手段というのは現実離れした突拍子もないことを指しているわけはなく、発想の転換を図って新しいシステムに組み替えるということです。

常識的な発想ではなく、別次元の発想を持つことが理想を現実のものとします。