1月10日は福沢諭吉の誕生日ー学問のすゝめ
朝礼ネタ5307 2022/01/10 1月今日は何の日?1月10日は一万円札の肖像画になっている福沢諭吉の誕生日です。福沢諭吉は江戸時代末期の1835年、現在の大阪市に生まれました。
福沢諭吉と言えば、誰でも知っているのが『学問のすゝめ』という著書です。そして、その中に書かれている言葉で有名なのが、『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』という一節です。
ただ、冒頭のこの一節だけが抜き取られたことで、多くの人に誤解されたのが、『学問のすゝめ』は「人民は皆平等」ということを謳った本だということです。
実は、この一節の最後には、『と云へり』という言葉が続きます。つまり、『そういう風に言われている』ということを書いただけです。元々、この一節は福沢諭吉が考えたものではなく、アメリカの独立宣言から引用されたものと伝えられています。
本来、『学問のすゝめ』で本当に言いたいことは、この一節の後に書かれています。
要約すると以下になります。
『しかしながら、今の世の中を見てみると、賢い人や愚かな人がおり、また貧しい人や裕福な人、身分の高い人や低い人がいる。なぜ、このような雲泥の差が生じるのか。
人は生まれた時は皆平等である。ただ、学業に勤めた人は高い地位や裕福を得ることができ、学業を疎かにした人は低い地位や貧乏を甘んじなければならない。』
と書いています。
要するに、福沢諭吉は学業に勤めるかどうかで人生が変わるんだ、と伝えたかったのです。
このことは、会社や社員も同様であり、常に多くの知識の取得や、新しい技術の開発を心がけることが事業を発展させる基になります。また、それが他業者との差別化にも繋がります。