ちょっと不思議な「八」という数字
朝礼ネタ5176 2022/10/11 故事ことわざ英語のエイト、数字の8は漢字で「八」と書きますが、この数字は何故か、ちょっと不思議な性格があるようです。
良く謂われているのは、末広がりで縁起が良いという話ですが、
その他にも「多い」とか「たくさん」の意味でしばしば使われていてます。
たくさんの花弁が重なっているので八重桜ですし、江戸はたくさんの町があるから八百八町で、
橋が数多ある八百八橋の浪花と、寺がたくさんある八百八寺の京都。
また日本の神様は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)、
天照大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)、
海幸彦と山幸彦などなど数え切れないほどおられて、
さらには大木が御神木になり大岩が御神岩になり、山の神と海の神というふうに無数にいらっしゃるので、
これを八百万(やおよろず)の神と呼ぶのです。
そう言えば、素戔嗚命がご自分の結婚の喜びを歌った和歌、
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる、その八重垣に」は、日本最古の和歌と謂われていますが、
八雲とは幾重にも重なる雲の事で、八重垣とは新居の何重にも巡らした垣根なのだそうです。
すると八百屋はたくさんの野菜を売っているからなのかと思いきや、
葉野菜の「青物」が訛ったらしいのでこれはどうも違うようです。
口八丁手八丁というのは、ある事ない事口数多くて怪しげなたくさんの手口があるという感じで、
今はあまり良い意味では使われませんが、本来は弁が立ち仕事もできる事をいうのだとか。
仕事の上ではこうありたいものですが、
嘘八百を並べる人に騙されたり、誰にでも八つ当たりする人に謂れのない苦情を持ち込まれたりと、
どっちを向いてもどうしよもない八方塞がりな苦境に陥ることも多々あります。
そんな時には、何回失敗してもその度に幾度となく起き上がるという、
七転び八起きの屈強な精神で仕事を完遂していくことにしましょう。