桜の日とソメイヨシノについて
朝礼ネタ512 2021/01/01 3月3月27日は桜の日です。
1992年に日本さくらの会が制定しました。
なぜ27日なのかというと、さくらと「3(さ)×9(く)=27」の語呂合わせなのだそうです。
日本の桜といえばソメイヨシノがよく知られている桜です。
薄いピンクの5枚花びらが特徴的で、桜が開花したとメディアなどで放送される桜はソメイヨシノのことを指しています。
ところでソメイヨシノの種をご存知でしょうか。
なんと、ソメイヨシノにできた種を植えても、ソメイヨシノにはならないのです。
なぜかというと、ソメイヨシノは同じソメイヨシノ同士の花粉では種を作ることができないのです。
もし、ソメイヨシノに種ができていたら、それはソメイヨシノに別の桜の花粉が受粉してできた種なのです。
なので、ソメイヨシノの純粋な子孫は存在していないのです。
では、なぜ日本中にソメイヨシノがあるのかと疑問に思われる方が多いと思いますが、これは人間の手によって接ぎ木されたものなのです。
接ぎ木は人の手によって枝を切断し、その枝を別の木に接着して木を育てる方法です。
要するに、ソメイヨシノはすべて一本の木の枝から生まれたものなのです。
ソメイヨシノの花が一気に花をつけ、一気に散ってしまうのは同じ木から生まれたクローンだからだといわれています。
ソメイヨシノは江戸時代に品種改良にて生み出された桜といわれていますので、江戸時代から日本に広まり続け、今では日本の桜の観光名所の8割はソメイヨシノが植えられているそうです。
人の手がないと増えることのできない儚いソメイヨシノがここまで日本中に広まったのはそれだけ日本人に愛されているということなのですね。